明日に架ける愛

STORY ストーリー



1994年、豊かな大自然に恵まれた、青森県津軽———
9歳の幼い悠子(大森絢音)は、両親を事故で亡くし、中国残留日本人孤児だった祖母の茂子(八千草薫)に育てられた。
17年後、東京———
シングルマザーの悠子(市井紗耶香)は、一人娘の瑠唯を育てながら、フリーのウェディングドレスデザイナーの仕事をしていた。瑠唯は悠子が仕事に専念することで、一人ぼっちの寂しい日々を送っていた。仕事に追われる日々を過ごす悠子は、母親としての人生の使命をいつしか忘れかけていた。
ある時、アパレルメーカー「FAWN」社長(山本未來)から、ウエディングドレスのデザインを頼まれる。それは、ファションイベントTGC Girls Collection 2011 北京で、有名モデル・メリー・チェン(宋佳航)に着させる為のドレスのデザインだった。
メリー・チェンに着させるためには、中国側のディレクター、ワン・ユウアン(アレックス・ルー)が審査するコンペで、その権利を勝ち取る必要があった。コンペ当日、ウエディングドレスなのに、素朴な“菜の花”がイメージされている悠子のデザインに興味を引くユウアン。悠子のデザインしたウェディングドレスは、青森で育った子供の頃、中国から来ていた幼いユウアン(林遼威)と遊んだ時の、菜の花畑をイメージしたものだった。そのデザイナーが幼馴染の悠子とわかったユウアンは、早速、連絡を取り、会うことに。ユウアンが幼馴染であった事を知った悠子は、ユウアンに東京を案内した。「FAWN」のライバルである「ワイド」の岸田(髙嶋政宏)は、そんな二人を盗撮して、ユウアンを脅した。メリー・チェンに「ワイド」の服を着させるためである。ユウアンの上司であるTGC Girls Collection 2011 北京の責任者・ジュー・ジャン(馬蘇)が金を払うことでその件を解決し、悠子のウエディングドレスをメリー・チェンが着ることになった。そのお蔭でTGC Girls Collection 2011 北京で成功を収める悠子。
しかし、成功と引き替えに娘の瑠唯に対する母親の気持ちを忘れていた悠子に、祖母の茂子が説教をする。
「子供を育てるってことは、命を繋いでいく事なんだよ。責任があるんだよ」
そんな時、「ワイド」に金銭で解決したジュー・ジャンが、会社から責任を取らされようとする。そのことを知ったユウアンは、自ら責任を取ってジュー・ジャンの立場を守る。ユウアンは、青森へ行き悠子にそのことを伝えに行くが、伝えきれないまま中国の自分の故郷へ帰ってしまう。悠子もユウアンとの再会により、忘れかけていた本当の自分を取り戻し始めるのだった。
そして、茂子は国境も民族も越えて想い合うふたりを見て、何十年もの間そっと胸にしまい込んでいたある秘密について、悠子に手紙を残すのだった———。
青森、東京、中国——— 海も時代も超えた、家族の繋がりを描いた心温まる感動作。

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